看護師が定年後に再就職する流れが増えてきていますが、問題点のひとつに新しいことを覚えてもらうまでに時間がかかるという部分が挙げられます。加齢などもあり、新しい機器、特にAIを活用している物や看護用ロボットに関して覚えてもらうまでに時間が必要となるのは、ある程度仕方ないことです。
高齢の看護師の中には経験に勝るものはないからと覚えようとしない残念な人もいます。しかし、長年の研究・開発の結果生まれた機械は彼女たちの経験を受け継ぎ、さらに改善できる可能性が高いです。経験上生じた多彩な知識を機械に覚えさせることで、データが蓄積され看護業界全体の状況改善に役立つ可能性があります。
一般的な新人教育では、ベテランが新人に教えることで経験の継承が可能です。しかし、新人とベテランとの相性が悪かったことにより、適切な経験の継承が不可能となってきた現場は多いのではないかといいます。看護用ロボットやAIであれば、積極的に知識を共有でき、さらにほかのベテランなどのデータと照らし合わせて患者へ最適な治療を提案できることは想像にかたくありません。
未来の看護業界へ現場サイドの声を適切に届けるためには、ベテランの存在は不可欠です。